ただの材料を売りたいわけじゃない。400名以上の『最初の一打』に立ち会って見つけた、材木屋の新しい使命

カホン作りは、木と人が「出会う」瞬間

材木屋として木を扱い、卸してきた私にとって、木は「建材」や「商品」でした。しかし、カホンづくりワークショップを始めてから、その価値観は一変しました。

これまで400名以上の方々が、私の目の前でカホンを完成させてきました。 板の匂いを嗅ぎ、表面を撫で、おそるおそる叩いてみる。そして、自分の中から溢れ出したリズムに、本気で驚き、笑い合う。

その「最初の一打」が鳴り響いた瞬間、ただの「木の板」が、その人の人生に寄り添う「相棒」に変わるのです。私はその光景を見るのが、何よりも好きです。

400名以上が教えてくれた「ものづくり」の本当の価値

ワークショップには、さまざまな方が来られます。 「自分にはセンスがないから」と不安げな方、お子様に「本物の体験」をさせたい親御さん、退職後の新しい楽しみを探している方。

彼らが4時間をかけて、時に悩み、時に集中し、最後に見せる誇らしげな笑顔。 その400通りのドラマを通して私が学んだのは、「自分の手で何かを作り上げるという行為は、自分自身を肯定する力になる」ということです。

私たちのキット「想-OMOI-」が目指しているのは、単に「音が鳴る箱」を提供することではありません。誰の手も借りずに「自分でできた!」という圧倒的な達成感を提供することなのです。

 なぜ、手間のかかる「キット」を作り続けるのか

正直に言えば、材木屋として板をそのまま売る方が、ずっと楽です。

コンマ数ミリの精度でカットし、400名以上の声を反映して説明書を書き換え、一人一人の音色の相談に乗る。これは非常に手間のいる作業です。

それでも私たちが「キット」にこだわり続ける理由。それは、「本物の木に触れる喜びを、ワークショップに来られない全国の方々にも届けてほしい」という、400名以上の参加者から託されたバトンのようなものだと思っています。

「あいはらの木のキットを選んでよかった」 その一言をいただくために、私たちは今日も木を選び、刃を研いでいます。

最後に。あなたが刻むリズムは、世界を少しだけ明るくする

カホンは、誰でも叩けば音が鳴る、世界で一番ハードルの低い楽器かもしれません。 でも、その一打が、家族を笑顔にし、友人と繋がり、自分自身の心を癒やす。そんな大きな力を秘めています。

私たちが400名以上の現場で培ってきたすべての技術と想いを、この1.5kgほどのキットに詰め込みました。

あなたが最後の一本のネジを締め、最初の一打を鳴らすとき。

その音は、私たちがワークショップ会場で共有してきた、あの「温かい拍手」と同じ色をしているはずです。

さあ、あなたの「想い」を形にしましょう

  • 失敗を未然に防ぐ400人分の知恵

  • 材木屋が意地でも譲らない「共芯合板」の品質

  • 1時間半で手に入る、一生モノの感動

すべては、あなたが「作ってよかった」と心から思える瞬間のために。 あなたのリビングに、最高の低音が響き渡る日を、私は心から楽しみにしています。

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