「スナッピーではなく、ワイヤーを張るタイプにしたいけど良くわからない…」
「結局どうやって固定したらいいのか分からない……」
「どんなワイヤーを貼ったらいいのだろうか……」
「ギターの弦を貼りたいのだけれど……」
そんなワイヤータイプの響き弦の取り付けで迷っておられる方の為に、今回はワイヤータイプの響き弦の取り付け方とコツを紹介します。
「一度カホンを自作をしたことがあるけれど、うまく響き弦が鳴らないんだよなぁ……」
そんな方にも読んでいただきたい記事になります。
※コチラの記事は、自作カホンの響き弦をワイヤーを張るタイプにしたい方向けの記事です。
スナッピータイプをご希望の方は記事下にスナッピータイプの響き弦リンクを貼らせていただきましたので参考にしていただけると幸いです。
目次
ワイヤーは出来るだけ細い物を選ぶとよい
カホンに使うワイヤーは細くなればなるほど、「パシッと」いう歯切れのよいバズ音を鳴らすことが出来ます。
理想はアコースティックギターの弦です。個人的には1弦2弦あたりの細い物が心地よいバズ音ですね。
逆に太さの限界は1㎜といったところです。れ以上太くなると全然響かなくなります。
ワイヤーをカホンに固定するのにオススメの方法
さて、ワイヤーをカホンに固定するのにオススメの方法をご紹介します。
まずは下の写真をご覧ください。

この様に、ワイヤーを通すための穴を開けた板を上パーツと下パーツを打面に当てる為に固定します。
そしてワイヤーを貼る形です。

弦のテンションはターンバックルという建築用の金物が便利です。回すことでテンションの調整が出来ます。
棒のパーツは端切れの材料で作成できます
棒のパーツは端切れの材料で作成できます。
作り方は下の図をご覧くださいませ。

この3つのパーツを使ってワイヤーを貼るのが、一番楽だと思います。
棒パーツの取り付け方法
ワイヤータイプの自作カホンで一番大切なポイントです。
追記と訂正
底板と天板のツラにぴったり合わせるよりも、0.5㎜ほどずらしたほうがパリッと気持ちの良い音が鳴ります。
コチラの図はカホンの断面図です。

「弦が1㎜だから、1㎜ひっこめた位置に配置しよう」と思われるかもしれませんが。
高確率でちゃんと弦が打面裏に当たらない=バズ音が鳴らない 鳴っても気持ち悪い金属音が鳴るという現象が起こります。
なので、下パーツと上パーツは底板と天板のツラから、0.5㎜ほど奥にずらして設置してください。
後ろの板は、ターンバックルを最大まで伸ばし、ワイヤーを引っ掛けた位置に設置しましょう。
あまり打面に近いとテンションの調節が出来なくなります。
ワイヤー(ギター弦)の加工方法
では、ワイヤーやギター弦をカホンに付けられるようにしましょう。
1、ワイヤーを加工するタイプ
2、ギター弦を加工するタイプ
一つずつ説明させていただきます。
1、ワイヤーを加工するタイプ
・オーバルスリーブ 1㎜用 ワイヤー1本あたり2個
・ターンバックル ワイヤー1本につき1個
1mのワイヤー1本で打面裏には2本のワイヤーが当たります。
4本当たるようにしたければ1mのワイヤーを2本用意してください。
ワイヤーに必要な加工はターンバックルを引っ掛ける輪っかをワイヤーの端に作ります。
必要なのは、「オーバルスリーブ」と呼ばれるワイヤーに輪っかを作るパーツです。
↓こんなやつです。

出来るだけ小さい物をオススメします。
なぜなら上の下の棒パーツの側面に開けた4㎜の穴に通らなくなるからです。

ワイヤーを輪っかにしてかしめます。
ペンチでもかしめられるとおもいますが、すっぽ抜けてしまう可能性もあるため、下のようなかしめる工具があると確実です。
そして上パーツと下パーツに通すのです。

上が上パーツ、下が下パーツです。
写真では見切れてますが、下出ているものすべてに輪っかがあります。
こちらは、ワイヤーを4本使っていますので8本のワイヤーが打面裏に当たるカホンとなります。
ターンバックルに引っ掛けてテンションをかければ以下のようになります。

続いて、ギターの弦を使うパターンを説明します。
2、ギターの弦を加工するタイプ
ギターの弦を加工するタイプも基本的にはワイヤーを加工するタイプと同じです。
・オーバルスリーブ 弦の本数分 0.72Φ か 0.81Φ がいいです。
・ターンバックル 弦の本数分

ギターの弦の場合は、既に端っこに弦を引っ掛けるためのポールエンドという金属のパーツがついていますので弦の片側に輪っかを作るだけです。
作業工程
1、ギターの弦をポールエンドから50㎝ほどの位置でカットする。
2、カットしたところにワイヤーのように輪っかを作る。
3、上パーツの裏にポールエンドを引っ掛けて下パーツに通す。
4、テンション調整をする。
加工したギター弦は以下のようになります。

あとはコレを引っ掛けるだけです。
すると下の写真のようになります。

ワイヤーの本数分ターンバックルが必要となります。
弦が増えれば増えるほど、バズ音の存在感は増えていきますよ。
ギターの弦を使ったタイプは、軽いタッチでもパシっと爽快な歯切れのよいバズ音を出すことが出来ます。
たたいていてとても気持ちがいいです。
弦の太さでバス音も調整できるので好みのバズ音を探してみて下さいね!
まとめ
今回は、ワイヤータイプの響き弦の張り方を説明させていただきました。
ワイヤーが細くなればなるほど、歯切れのよいパシっとしたバズ音を出すことが出来ます。
逆に太くなればなるほど「ジャ」というバズ音になります。
テンションの調整次第でバタバタかんのあるバズ音にしたり、パシっとした感じのバズ音にしたりできるので好みのバズ音を作ってみて下さい。
気持ちの悪い金属音がする場合、打面の裏にきちんとワイヤーが当たっていない可能性が高いです。
これは↓のようなセロテープの大きなもので、打面裏に直接ワイヤーを貼ることで解消できます。
(画像はオリエンテープと呼ばれるものです。)
100均にも似ている物が売ってますがそれでもOKです。
マジックテープを打面とワイヤーの間に挟むことで響き具合の調整も出来ますので、色々な音作りに挑戦してみて下さいね!
スナッピータイプの響き弦はコチラです。
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