カホン作りで失敗しない!木の打楽器カホンの作り方!

テレビやストリートミュージシャン等、最近見かける事が多くなってきた楽器、「カホン」

木箱のような見た目の打楽器で、叩く箇所によって低音と高音の叩き分けが出来る為、
簡易的なドラムのような音を出すことが出来ます。

実はこの楽器、比較的簡単に作る事が出来るんです!

このサイトでは500台以上を売り上げているカホンキットを作成する過程で得た知識を基に、
その情報を全公開しています。
このページではカホンの自作について簡単にまとめてみました。

カホンの自作を考えている方に参考にしていただけると嬉しいです!

1、用意するもの

用意するものは、材料となる木材と、組み立てるための工具、ねじなどの消耗品があります。

順を追って説明していきます!

材料

カホンを作り為の材料です。

まずは箱の側面と、天板、底板の材料から
オススメの素材は合板(ごうはん)と呼ばれる薄くスライスした木である単板を交差させて接着させた材料です。

私は上の3種類の材料でカホンを作成しました。

①針葉樹合板   一番安価といってもいい合板です。
②シナ合板    表面に薄いシナノキが貼ってある表面が綺麗な合板です。表面以外はラワンという木です。
③シナ共芯合板  表面も中も全てシナノキで作られた合板です。重ねた枚数が一番多いです。

色々試した結果、低音の厚みなどで一番オススメなのは③シナ共芯なのですが、ホームセンターでは手に入らないのです。
(お近くの材木屋さんに注文すれば手に入ります!)
①針葉樹合板か②シナ合板であれば比較的手に入れやすいですね。

どちらがいいかについてですが、①の針葉樹合板は、あまりオススメしません。
具体的な数値では分からないのですが、なんか「気持ち良くない音」のカホンができました・・・

なので、ホームセンターの部材で作るのであれば②シナ合板がオススメです。

材料のカットは、ホームセンターのカットサービスにお願いする事をお勧めします!
プロの大工さんならまだしも、素人では絶対にまっすぐカットをすることは出来ないからです。

自分の作りたいカホンのサイズを絵に書いて簡単な図面を書いてみましょう!
必要な部材のイメージが湧きやすくなります。

ちなみにスピーカーやバッフルボードなどに使われているMDFという素材ですが、
こちらは木の繊維と接着剤を合わせて板にした材料で、実は木ねじとの相性があまり良くないのです。
(スピーカーとバッフルボードは作った事があります。とても良い音が出ますよ!)

特にカホンの場合、打面の上部を浮かせたりして演奏したい方はネジを緩めたり絞めたりします。
そんな時、ねじ穴がガバガバになりやすい材料なのです。
(そんな高度な事はしないよ!という方には安価でオススメかもしれません)

ちなみにですが、①の針葉樹合板もネジ穴は弱いです。

次にトップ材 いわゆる 打面です。

打面は、以下の3種類を試しました。

①シナ共芯4㎜
②3㎜チーク突板合板
③2.5㎜ラワン合板

結論から書きますと、ホームセンターで手に入る材料では2.5㎜のラワン合板が一番オススメです!
もしお近くの材木屋さんに頼めるのであれば3㎜の突板合板の方が気持ち良い音が出ます!

というのも、私がカホンを最初にカホンの試作をした時
4㎜のシナ共芯合板を使ったのですが、打面が固すぎて音が全然ならない&手が痛すぎるという
大失敗・・・音も気持ちよくないし、手も痛いし・・・大失敗でした・・・

その後、ホームセンターに行って、そこで一番薄い合板を買ってきました。それが2.5㎜のラワン合板です。
2.5㎜に付け替えたら・・・なんと叩きやすい事か!内部に取り付けたスナッピーのバズ音も気持ちよくなるし
やっぱり打面の厚さと関係があることが分かったのです。

材木問屋の仕入れルートを活かして、その後3㎜の突板合板を試しました。
するとさらに、気持ちの良い音が!叩き具合も柔らかすぎず、固くなく、手触りも良く。
なんというか、その時点で求めていた感じの音を作れた気がしたのです。

①と②は一般流通していないので、ホームセンター素材で作るのであれば③のラワン合板がお勧めです!
3㎜のラワン合板も置いているホームセンターもありますので探して試すのも面白いですよ。

 

次に背面の板

背面の板は、あまりペラペラでない材料が良いと思います。

具体的には4㎜~5㎜ぐらいの厚みの合板を使うことをお勧めします。

背面には、カホン特有の「サウンドホール」という穴が開いているのが一般的です。
(ものによっては側面に穴があるものもあります)

自分で作る場合、このサウンドホールをを開ける必要があるのですが、あまりに厚い材料だと
穴を抜くのが大変になります。基準としては1㎝=10㎜を超えるとちょっと大変だと思います。
使う材料が厚くなればなるほど、カホンの重量は重くなって持ち運びも大変になります。

逆に、これも2.5㎜のラワン合板でいいんじゃないかと思われるかもしれませんが、
カホンを持ち運ぶ際にサウンドホールに指を引っ掛けて持ち運ぶ方がほとんどです。
2.5㎜だと、その重量物を持って大丈夫か不安になります。
(合板だったら割けるという事は無いとおもいますが・・・)
あと、板が薄いとその分指に食い込んで痛いです。

なので、4㎜~5㎜ぐらいの合板がオススメです!

次に、あると嬉しい端材

内部の響き弦の機構を作るのに、切った材料の端材があれば貰って帰りましょう。

具体的には板状のもの2~3枚と棒状の物が3本あると色々対応できて良いと思います。

ページの最後に誰でも簡単に作れるカホン設計図と作り方のプレゼントコーナーがございますので
参考にしていただけると幸いです!

工具

次に、組み立てに必要な工具
必要最低限の物から、持っていると組立が楽になるものまで紹介します。

カホンを自作するのに最低限必要な工具

・穴を開ける工具  ドリル4㎜ キリ(4つ目キリ)
・木を切る工具   ノコギリ
・ネジを止める工具  プラスドライバー 1番(小)と2番(中)
・垂直を見る工具  さしがね
・工具ではないけれど 木工用ボンド・紙やすり240番 と 400番(仕上げ用)

持っていたら組立が楽になる工具

電動ドライバー か インパクトドライバー
穴あけとねじ締めが凄く楽になります。作業時間が1/3ぐらいに短縮できます。

クオリティにこだわるのであれば更に欲しい工具

ホールソー 電動ドリルと組み合わせることでサウンドホールを開けるのが楽にきれいになります。
皿取りビット 打面のビスが手に当たらないようにヘコミを付けるための工具です。
電動ルーター カホンに丸みをつけるときに使えます。

他にも必要に応じて工具が必要になりますが、必要最低限のものでひとまず組立は出来ます。
ただ手工具だけだと、結構大変かもしれません。

2、箱を組み立てよう!

まずは、ホームセンターなどでカットしてもらった材料を確認しましょう。

この箱の組み立て工程で使う材料は
天板、底板、側面の板2枚

使う工具は
さしがね、木工用ボンド、ウエットティッシュ(なければ濡れタオル等) となります。

木工用ボンドで箱を作る

まずは木工用ボンドの塗り方ですが、ここでボンドをベタっと塗ってしまうと
乾きも遅くなりはみ出したボンドの処理も大変になってしまうので注意しましょう。

下の写真のように、薄く膜が張るように指で塗り広げるのが良いです。

箱の組立ですが、底板の板に側面の板を立てるように接着をします。

①材料のツラがピッタリになるように付けましょう

②きちんと垂直が出るように、さしがねを使って確認をしましょう

どこかから光が漏れていたら箱が傾いている証拠です。 右上 左上 右下 左下にそれぞれ さしがねを当ててみて下さい。
光が見えたら板の傾きを微修正してください

③以上が大丈夫であれば天板の上に何か重しを置いて、1時間~2時間乾燥させてください!

ボンドの接着力を決めるのは、乾燥中の圧です。

④この時に、はみ出たボンドはウエットティッシュか濡れタオルで拭きとってください。
このふき取りを忘れると、後にカホンを塗装する際に、ボンドが塗装を弾いてしまいます。

箱を作る工程の大切なポイントは4つ

①垂直が出ているか?
②ツラは合っているか?
③重しできちんとした接着が出来ているか?
ボンドのふき取りは出来ているか?

以上3点を確認していただければよいです。

後の組立ての難易度と仕上がりが変わってくる一番大切な工程です。

3、響き弦の機構を作ろう

カホンの特徴の一つが、打面を叩いたときに出る「ジャラ!」という音です。
この音をバズ音と言います。

カホンには大きく分けて2種類のバス音があります。
音楽スタイルと好みに合ったカホンを作っていただければと思います。

あなたの好みと音楽スタイルに合わせた響き弦

カホンのバス音を出す機構はスナッピータイプとワイヤータイプの二種類です。

ポップスやロックを叩く方はスナッピータイプ、
アコースティックやフラメンコなどを叩く方はワイヤータイプが好まれています。

市販のメーカーのカホンもこの2種類がメインとなります。

スナッピータイプ

必要な物 スナッピー1枚 ネジ(大)4本 (小)4本
ゴム コの字に加工した端材 2個 棒材 

スナッピータイプは響き弦に、スネアドラムの裏に貼る金属のパーツ「スナッピー」を
打面に当てて「ジャン」という音を出します。
スネアに近い音を出すことが出来るのが特徴で、取り付け位置と取り付け角度によっては、
低音と高音でのたたき分けをすることが出来ます。

写真は写真奥が打面側となります。 コの字のパーツと棒材、ゴムで引っ掛けて固定をしています。
各部材の詳しい寸法は設計図プレゼントをご参照頂けると幸いです。

上画像は半分に切って取り付けていますが、そのまま1枚で設置される方もおられます。
私も1枚で試したのですが、バス音に混じる気持ち悪い金属音を消すことが出来ず、
誰でも気持ちよいバズ音が出せるこのタイプを採用し続けています。

ワイヤータイプ

必要な物 端材の棒材3本 ターンバックル 2~4本 ワイヤーかギターの弦をお好みで数本

ワイヤータイプの特徴は、打面にギターの弦などの細いワイヤーを当てて
「ジャ!」という歯切れのよいバズ音を出すことが出来ます。

マジックテープなどを打面に当てる事で、響き弦の鳴らし具合を調整する事が出来ます。

響き弦はターンバックルという回すと伸び縮みするパーツと、ワイヤーかギターの弦を使います。
ターンバックルを回すことでテンション(弦の張りの強さ)を高める事が出来ます。
ピンと貼れば「ジャ!」と少し緩めれば「ジャ」と自分の好みに調整できます。

4、打面を付けよう

ホームセンターでカットしてもらった打面材を取り付けてみましょう。

響き弦がスナッピータイプの場合、打面を付けてからでないとバズ音の調整が出来ない為
先に打面を付けたほうが良いです。

ワイヤータイプの場合は、響き弦を付け終わってから打面を付けましょう!

打面に適した材料

材料の項目でも説明した通り、出来るだけ薄い材料の方が気持ちの良い音が出ます。

「本当かよ・・・」という方は、是非一度4㎜以上の合板を打面にしてみて下さい、
響き弦まで振動が届かない為、ジャラ音もならず、音も籠って、手も痛い・・・

ここまで読んでいただいた方でホームセンターで材料を確保された方であれば
おそらく2.5~3.0㎜の合板を選択されたかと思います。

ネジ穴について

打面には、事前にねじを通す穴を開けておくことをお勧めします。
と、いいますのも、ネジ穴を開けずにそのまま打ち込むと、
1、打面材にバリがでる。
2、うまいことネジが奥に進んでいかない。
3、取り付け位置がズレズレになる。
4、ねじが真っすぐ入らない。
という事が起こります。

ネジの下穴開けはやっておいた方が正解です。

下の画像は事前に下穴を開けるとネジをまっすぐ打つための下穴をキリで開ける事ができますよ、という写真です。

写真のように、キリでまっすぐ下穴を開けると、真っすぐにビスが入ります。下穴は5㎜前後開けばいいです。
地味ですが、とても大切な工程です。

あとは、隣り合ったねじを止めていくのではなく、端っこを止めたらずれを直しながら逆側を止めるという止め方をお勧めしています。

 

ネジについて

ネジは、手が当たっても痛くない形の頭のねじをオススメしています。

ネジの種類をザックリ説明すると

この3種類がメインですね。 この中でも真ん中の なべ頭のねじは、打面からかなり飛び出るので
手が当たると痛いです。 一番右の平タッピングビスだと、打面にちょうど埋め込まれるので手には当たりません。

打面にヘコミを入れる加工が出来れば、一番右の頭が緩やかに丸いトラス頭のねじをお勧めします。

 

ここまでを参考に、打面を取り付けてみて下さい!

5、背面を付けよう

背面には、サウンドホールと呼ばれる穴を開けた材料を取り付けます。
この、サウンドホールの大きさと、位置によって低音のこもり具合が変わってきます。

サウンドホールのサイズを決める

まず、サウンドホールのサイズを決めましょう。

サウンドホールは、上の方にあればあるほど大きければ大きいほど低音が突き抜ける感じで、
逆に下の方にあればあるほど、小さければ小さいほど低音がこもるようになります。
下の図は分かりやすくあらわしたものです。

穴の大きさはおおよそ直径80㎜~120㎜が目安です。
それ以上穴が小さいと、こもりすぎてよくわからない感じに、
それ以上穴が大きいと、背面を付けないのと変わらないぐらいの感じになってしまいます。

100㎜~120㎜あたりが市販のメーカーカホンに多いです!

サウンドホールを開けよう

サウンドホールを開ける際、

①ドリルとノコギリで頑張って開ける。
②電動工具とホールソーを使ってさっくり開けて、見た目も綺麗

という2パターンの開け方があります。

①ドリルとノコギリで頑張って開ける方法

まん丸にきれいな穴を開けるのは難しいですが、ドリルとノコギリで開けられます。
見た目がガタガタになりやすいです。 厚い板を背面にした場合、この方法だと整形がとても大変です。

②電動工具とホールソーでさっくり開ける

私はコチラの方法をお勧めしています。

理由は、綺麗な穴が開くこと、穴のサイズが正確にいくこと、バリが出ない事、早い事があげられます。
ただ、カホンを1台作るだけでこの工具を買ったほうがいいか?と言われると、うーーんと思いますが・・・

ただあったほうが、楽ですし、早いですし、綺麗に開けられます。

写真の工具は穴のサイズを30㎜~120㎜の間で自由に調整できます。
使い方も簡単、電動ドリルに付けて、回転する刃に気を付けて回すだけです。
コツは、切るというより、少しづつ削っていくイメージで両面から開けていくと綺麗な穴が開きます。

背面の板を取り付けよう

背面は、叩かないのでどのビスを使っても問題ないです。

打面と同じように、離れた位置から調整しながら止めていくとうまくいきます。

こちらも、ねじ穴をあけたほうが良いです。 ネジ穴から穴のセンターにキリで下穴を開けると綺麗に真っすぐにビスが付きます。

6、足を取り付けよう!

最後に足を取り付けましょう。
カホンの足も、ドラムセットの足やスピーカーの足と同じように音に影響を与えます。

一番手軽でオススメなのはホームセンターで売っている「戸当たり」と呼ばれるゴムです。

足の種類

足の種類はゴム足やフェルトがあります。
市販のカホンもそのどちらかがメインです。

フェルトは、厚さ10㎜ほどの厚い物が使われていますが、
こちらはなかなか手に入りません。

薄いものなら100均とかでも手に入ります。

いずれにしても、地面に傷をつけない為にも足は必須です。
取り付け方法は難しくありません。付属のビスで止めるか、フェルトの場合はシールで貼るだけです。

これで、あなただけのカホンの完成です!

7、好みで角を取ろう

ルーター(トリマー)という電動工具や、手でのカンナ掛けで
カホンの角を取りましょう。

仕上げは紙やすりの240番→400番でツルツルにします。

まとめ

ここで紹介させていただいたように、カホンは材料と工具があれば
工程もそんなに難しくないですし工作が苦手でも比較的簡単に作ることが出来る楽器です。

「カホンが欲しいんだけど、どれを買ったらいいかわからないな~」
「楽器屋にいったけど、いっぱい種類があって何を基準にえらんだらいいのかわからない」
「いきなり4,5万円も払うのは抵抗があるな・・・」

そんな方は、試しに自作してみるのもよいかもしれませんよ!
安い材料を使えば3000円ぐらいで組みたてられるかもしれません。

自分だけのカホン作りに是非、挑戦してみて下さい!

 

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