失敗しないカホンの響き弦の付け方とコツ スナッピー編

「自作でカホンを作りたいけど、響き弦の付け方が分からない」

「簡単でなおかつ調整可能な取り付け方は無いだろうか?」

 

スナッピーの取り付け方で迷われる方も多いはずです。

なぜなら、私のカホン自作サイトに来られる方の多くが「スナッピー 取り付け」「響き弦 取り付け」「響き弦 簡単」「バズ音 目立つ」などでたどり着かれているからです。

そんなカホンをスナッピーを使うタイプで自作された方の為に、最も簡単で自分好みの調整が自由自在なスナッピーの取り付け方を紹介していきます。

響き弦の調整が自由自在なのも自作カホンのいい所です。
完成品のカホンでは、なかなか調整できない事が多いですよね。できてもスナッピー交換ぐらいでしょう。

是非、この記事を参考にしていただき、あなた好みのバズ音を探して、オリジナルの音を作ってみて下さい!

 

カホンの内部に固定するタイプがとっても簡単

 

カホンの内部左右に凹形のパーツを2つ取り付けてそこに引っ掛けるパターンが一番楽です。

なぜなら、複雑な内部の機構を作らなくても良いからです。

内部の機構が増えれば増えるほど、加工は大変になりますしカホンの重量も重くなります。

出来るだけシンプルにしたほうが加工も楽で、カホンも軽くなります。

ゆえに、カホンの内部左右に凹型のパーツを取り付けて引っ掛けるパターンがオススメなのです。

 

スナッピーの取り付けは、半スナッピーを2枚使うのがオススメ

最初に、スナッピーについてですが、私は半分に切ったスナッピーを2枚使うことをお勧めしています。

私が何十台もカホンを作ってきた中では、スナッピーをそのまま打面に付ける方法を何度試しても気持ち悪い「カキンカキン」のような金属音を消すことができなかったからです。

これは私の仮説ですが、スナッピーのジャラジャラの一本一本が重力に負けて干渉しているためだと考えられます。

調整が自由自在で、なおかつ簡単に付けられるのが半スナッピーを2枚使うタイプなのです。

 

なお、スナッピーはニッパーで1本づつ切ってくださいね!

 

回して調整できるように出来るタイプでなくとも良い理由

回して調整できるような複雑な機構にしなくても良い理由は「一度決めたら思いのほか調整しない」からです。

市販のカホンはそもそも調整できないタイプがほとんどだと思います。それはそのメーカーごとの「一番良いとされるバズ音」に調整されているからです。

たとえば、ギターのチューニングであれば局によって半音上げや半音下げなどの調整をされる事もあるかと思います。
しかしながら、ドラム等の打楽器は「この曲を叩くときはこのぐらいの当て具合」、「あの曲を叩くときはこのぐらいの当て具合」なんてその都度調整しないですよね。

ぐりぐり回してスナッピーの当て具合が調整できるタイプを作られる方もおられるかと思います。

私もカホンを作り始めた時と、一番最初のカホン作りワークショップの時は蝶ネジを回して当て具合が調整できるタイプを作っていました。
上の手描きの画像がその時の作業手順書になります。
(クリックで拡大します)

調整タイプを作ることは否定しませんが、一度音を決めたら調整する事も無いと思いますので今では調整タイプをつくる意味はあまりないのではないかなと思います。材料代も余計にかかりますし、加工も大変になるだけでなく内部の機構が増えるとそれだけカホンの重量も重くなってしまいますしね。

次は、スナッピー取り付けパーツの加工方法について説明します。

 

スナッピー取り付けパーツの加工方法

スナッピー取り付けパーツの加工方法です。

取り付けパーツの作り方。

(クリックで拡大します。)

まずは、この棒パーツ1本と凹パーツを2つ作ります。

厚み15㎜の余り材で作れますよ!

 

続いて、スナッピーを棒パーツに取り付けていきます。
引っ掛けるためのゴムも用意してくださいね!

最低限必要なのは30㎝ぐらいのゴムだけです。
最終的にカホンの上部に引っ掛けるために使います。
このゴムが無いと演奏中にスナッピーが落ちかねません。

なお、ヒートンや丸型端子などは黒ゴムを直接木材に縛れば必要ありません。

配線をカシメる工具なども別に必要となりますのでお好みでどうぞ。

ここまでで、取り付けパーツの加工は終了です。

 

続いて、内部へ取り付けを行います。

 

スナッピーパーツの内部への取り付け方法

続いて実際に取り付けをしていきます。

先ほど作ったパーツを打面裏に当てながら実際にローの位置とハイの位置を叩きます。
好みのバズ音をここで探してください。

凹パーツの取り付けは、25㎜の長さの木ねじを使ってください。

 

参考までに、この辺に設置したらこうなりますよという例を用意しました。

下の図は、カホンを横から見た断面図だと思ってください。

ネジを回して調整できるタイプでなくても、この凹のパーツを2セット作っておけば2種類のバズ音内で調整ができます。

 

まとめ

カホンの響き弦、スナッピーの取り付けはこのタイプが一番楽で最初の調整が無限にできるためとてもオススメです。

失敗も無く、調整が気に食わなければ何度でもやり直せるのも利点です。

余計にお金もかかりませんし、カホンの重量も重くなりません。

難しい調整機構付きのカホン作りに挑戦するのもいいですが、まずはコチラのタイプに挑戦してみて欲しいです。

木工や加工に慣れてきたら、様々なタイプに挑戦してみて下さいね!

 

この記事で紹介しているスナッピーはコチラです

 

スナッピーをまっすぐ切りたい方はコチラのワイヤーカッターもオススメ!

 

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