カホンを自分で作ってみようかな~と考えると最初に出てくる問題が
材料 と 工具 をどうしようかという問題です。
木工用ボンドやドライバーなどはすぐに手に入り、なおかつ安価で他にも使い道があります。
しかし、板の接着強度をあげる「クランプ」はなかなかの価格で、なおかつ他にこれといった使い道もない、まさに尖った工具です。
こんな工具までそろえていたら、製品を買うよりはるかに高い金額がかかってしまいます。
今回の記事では、本格的な道具をそろえずともちゃんとしたカホンが作れる裏技を紹介していきます。
目次
「本格的な道具がないと、良いカホンは作れない」という誤解
カホンの作り方を調べると、必ずと言っていいほど「クランプ(板を締め付ける大きな工具)」が登場します。板を垂直に、かつ強力に圧着するためには、本来欠かせない道具です。
しかし、ワークショップに参加される方のほとんどはDIY初心者。「家にそんな大きな工具はないし、このためだけに買うのも……」と、ここで足が止まってしまう方が非常に多いのです。
実は、400名以上の方々とカホンを作ってきた中で、私たちが最も時間をかけて研究し、進化させたのが、この「特別な道具なしで、いかにプロ級の強度と音質を出すか」という課題でした。
ワークショップで発見した「ボンドの塗りすぎ」という落とし穴
道具の前に、まず現場でよく目にする光景があります。それは「ボンドをたっぷり塗れば丈夫になる」という思い込みです。
実は、ボンドを塗りすぎると、板と板の間に余分な層ができてしまい、組み立てた瞬間に板が「ヌルッ」と滑ってズレてしまいます。これでは直角が出ませんし、乾いた後の音の振動も妨げてしまいます。
そもそも、そんなに塗っちゃうとなかなか乾かないんですよね。
「適切な量」を、いかに「正確な位置」に塗るか。 あいはらの木のキットは、この「ボンドの加減」さえも初心者の方が迷わないような設計に落とし込んでいます。
クランプの代わりに「精密なカット」と「重し」が主役になった理由
「道具がない問題を、どう解決するか?」 その答えを求めて、ワークショップで何十回と実験を繰り返してたどり着いたのが、「いかに精密にカットするか」と、接着時に「重し」をちゃんと乗せることでした。
一見、頼りなく見えるかもしれませんが、適切な「板のカット精度」と「きちんと厚をかける」という事さえ守れば、重しの力だけで、音を漏らさない最強の気密性を作ることが可能です。
「高価なクランプを4本揃えるよりも、ちゃんとくっつけて上から重しを置くだけにした方が、初心者は失敗しない」 これは、現場で400人の手元を見守ってきた私たちだからこそ確信を持って言える、カホン作りのパラダイムシフトでした。
道具がいらない「本当の理由」は、キットの断面にあります
なぜ、重しの厚だけでなのか。それは、あいはらの木のキットの断面が、ただの「切りっぱなし」ではないからです。
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吸い付くような接合面: パネルソーの刃の降下速度を最も遅くしてカットして精密に仕上げた断面は、ボンドを塗った瞬間に板同士が引き寄せ合うように馴染みます。
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ズレを防ぐ「ツラ合わせ仕様」: 誰が組み立てても板の端っこ「ツラ」に正しい位置に収まるよう、目に見えない部分に工夫を施しています。
つまり、「道具の性能」を「キットの設計」が肩代わりしているのです。
身軽に、でも本物の楽器を。
「道具がないから、本格的なカホン作りは諦めよう」と思わないでください。
400人の参加者がこのキットを使って、驚くほど本格的な音を鳴らして帰っていきます。
大切なのは道具の多さではなく、「失敗の原因をあらかじめ取り除いた、良質な材料」を選ぶこと。 あなたのリビングをワークショップ会場に変える準備は、このキットの中にすべて整っています。













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