「カホンを作ってみたいけれど、いったいどのぐらいの時間がかかるの?」
自作してみたい方は気になるところだと思います。
おおよそではありますが、
カホンキットを使えば、約2時間。
ゼロから自作すると丸1日ぐらいかかります。
ここではどの工程にどのぐらいの時間がかかるのかを作業工程にそって紹介します!
目次
どんなカホンが欲しいか考えよう(5分)
使う方によって、欲しい音もそれぞれですよね。
まずは、あなたがどんなカホンが欲しいか考えてみましょう。
考えるといっても、おおよそ決めるだけなので5分ぐらいですね。
考えるポイントは以下の3点です。
1、響き弦のタイプ
カホンの特徴の一つに、打面を叩いたときに出る「ジャラ ジャラ」という音
通称「バズ音」があります。
このバス音の響き方で、合う音楽が変わってきます。
響き弦のタイプは大きく分けて2種類で、
ポップスやロックに合う、ドラムのスネアのような音が特徴的なスナッピータイプ
フラメンコやアコースティック系の音楽に合う、切れの良いバズ音が特徴のワイヤータイプです。
スナッピータイプは、打面の裏からスネアドラムの底に張ってあるスナッピーという金属を当てます。
「ジャラ」という音が特徴で、当てる角度(強さ)と面積によって響き方を調整できます。
ワイヤータイプは、打面の裏からワイヤー(ギターの弦等)を当てることで、
切れの良い「ジャ」というはぎれのよいバズ音が出せます。
弦の太さやテンションを変えることで、響き方を調整できます。
どちらのタイプがあなたの音楽スタイルに合っているか、考えてみましょう!
2、サイズ
カホンは、サイズによって低音の低さが変わってきます。
標準的なカホンのサイズはおおよそ幅300㎜×奥行300㎜×高さ450㎜~500㎜となります。
小さくなればなるほど、カホン内部の空間面積が少なくなるため低音が出なくなるのです。
また、サウンドホール(背面に開いている穴)のサイズと位置によっても低音の調整ができます。
まずは標準のサイズで作ってみることをおススメします!
3、予算
どのぐらいの予算で作るのか?という予算です。
製品カホンの半額以下ぐらいで作れることが、自作の利点でもありますので
おおよそ2万円以下ぐらいで作ると、結構よい素材で作れるのではないかと思います。
もちろん、安く作ろうと思えば3000円台で作れますので(素材はいまいちになりますが)
最終的にはお財布と相談という形が良いかと思います。
0から作る場合はあとから必要なものが増えることも考えられますので、(工具とか、細かい部材とか)
2~3千円は多めに見ておいた方がよいかもしれません。
設計図を書いてみる(0分~60分)
自分の作りたいカホンの設計図を書いてみましょう。
こちらのサイトの特典として無料で設計図をお配りしています。
それをもとに作っていただけるようであれば、作業時間は0分です。
自分の好きな寸法で作るようであれば以下の工程になります。
①まず作りたいカホンの絵を下手でもよいので書いてみましょう。
↓
②そこに長さの寸法を書いていきます。
↓
③次に必要となる部材を分解して書いていきます。この時に、使う素材を決めると良いかと思います。
合板やMDFの規制寸法である910㎜×1820㎜
集成材(積層材)を使うのであれば500㎜×4200㎜
に当てはめて、どうやって取るか考えてみましょう。
これを「木取り」(きどり)といいます。
この作業が出来るようになると、簡単な家具なら自分で作り出すことが出来るようになりますよ!
材料の厚みは12㎜~15㎜前後が良いかと思います。
あまり厚くなると、材料が重くなり、結果カホンも重くなりますので。
書いた図を基に、ホームセンターか材木屋さんに行ってみましょう。
材木屋さんは素材の幅が広いですが、
合板を切る工具(パネルソー)があるところとないところがありますので
ホームセンターのほうが良いかもしれません、ですが逆に素材が限られてしまうという問題もあります。
親切な材木屋さんであれば、希望の素材で希望寸法にカットして売ってくれるところもありますよ。
また、既製品のキットを使ってみるという手もあります。
それぞれ一長一短ありますので迷ってしまうかもしれませんね。
材料を買う(60分)
ホームセンターか材木屋さんで材料を買いましょう。
材料はおそらく、合板かMDF、集成材(積層材)などの
エンジニアードウッドにを選択されたかと思います。
材木屋さんで買うメリット・デメリット
材木屋さんで買うメリットは、高品質な素材の取り扱いがある&木について何でも聞けることです。
もし、無垢を選択された方は、ホームセンターより材木屋さんをお勧めします。
無垢材の扱いはとても難しいため、材木のプロである材木屋さんに用意してもらうのが間違いないです。
もちろん、材木屋さんでもエンジニアードウッドは手に入ります。
ホームセンターには置いていないような高品質な材料も取り扱いがあります。
デメリットとしては、先ほども説明した通りカットする工具を持っていない可能性がある為、
当日その場で手に入らない可能性があることですね。
ホームセンターで買うメリット
ホームセンターで買うメリットは、その場でカットが出来る。当日持ち帰れる事です。
ホームセンターで購入する場合は、素材を選んでそのままカットをお願いできます。
1カット50円ぐらいからでしょうか?ミリ単位できちんとカットしてもらえればその後の工程がとても楽です。
こればかりはパネルソーの使い方に慣れた方に当たり、その方の腕を信じるしかありません。
デメリットとしては、ホームセンターの店員さんは木のプロではないため、
自分でいろいろ調べていく必要があることです。
箱を組む(ボンド乾燥に60分)
さて、ようやく組み立てる作業が始まります。
ココからかかる時間が知りたい方もいらっしゃると思います。
まずは、カホンの箱を組んでいきましょう。
ボンドのみでの組みたてでは、おおよそ60分は次の工程に移る為に乾燥時間が必要です。
この時に大切なのは、ボンド乾燥中にきちんと圧をかけてあげることです。
ボンドの接着力はすさまじく、きちんと接着さえできればボンドだけで強度は十分となります。
ビスを組み合わせるとさらに強度アップさらに時短できます(30分)
木ねじを使うことでさらに時短できます。
ボンドの乾燥を30分、ある程度固まったころに、ビスで止めます。
ビスの締めによる強度アップとボンドの圧も強くなりますので強度もさらに上がります。
ビスを用意する手間と、下穴を開ける手間がかかりますが強度が欲しい方はおススメです。
ちなみに、ビスだけで組もうとするとほぼ100%ズレますので、
必ず、まずはボンドで接着することをおススメします。
超時短!木工のプロが使う裏技 瞬間接着剤との合わせ技(5分)
木工のプロが使う裏技の一つに、「瞬間接着剤との合わせ技」というものがあります。
図で説明すると以下のようにボンドと瞬間接着剤を材料に塗り、貼り付けます。
瞬間接着剤の力でひとまずがっちり固定できます。
木と木の接着では木工用ボンドのほうが接着強度が高いので、後からどんどん強くくっついていきます。
扱いが難しいので木工の初心者にはおススメしませんが、こういうテクニックがあるというのも覚えておくとよいかもしれません。
響き弦を作る(30分~)
箱を組んでいる乾燥時間を使って、響き弦の機構をつくりましょう。
どちらの響き弦にするのか?によってもかかる時間が変わってきます。
おおよそ30分~60分ぐらい見ておくとよいかもしれません
スナッピー
スナッピーを打面に当てるための機構を作ります。
ねじを回して当て具合を調整できるようにするか、もしくはべた付けかだけでも作業時間が異なってきます。
詳しい工程は、下の記事にまとめましたので参考にしていただけると幸いです。
ワイヤー
ワイヤーやギターの弦を打面に当てるための機構を作ります。
こちらは調整うんぬんをあまり考える必要がないため、必要な部材を作るだけです。
こちらも詳しい作業工程は、下の記事にまとめました。
打面をつける(10分~30分)
打面をつける際は、きちんと打面板に下穴を開けることをおススメします。
また、打面板の下穴のセンターに合わせてキリでねじのガイド穴を開けましょう。
下穴を開ける時間、ドライバーで取り付ける時間は
手工具を使うか電動工具を使うかで変わってきます。
手工具だと、およそ30分~45分ぐらい、
電動工具だと10分かからないぐらいでしょう。
圧倒的に電動工具があった方が楽です。
背面をつける(10分~45分)
背面の板をつけましょう。
背面の板には、サウンドホールという穴を開ける必要がある為、
打面同様電動工具の有無で作業時間が変わってきます。
ドリルとのこぎりでサウンドホールを開ける場合はかなりの時間がかかります。
電動工具も、特殊な工具と組み合わせることでさらに作業時間は短くなります。
こちらはものの数十秒できれいな穴があきます。
足をつける(5分)
最後に足をつけましょうドライバーでつけるだけなのでものの5分少々で終わるでしょう。
まとめ
きちんとした工具や材料まで、
全てがそろっていれば約2時間ほどで組み立ては終わります。
そろえる準備が大変なので、0から作るとなると丸1日見ておいた方が良いでしょう。
キットなどを使えば余計な工具を買わずに、2時間ほどでサクッと組みあがりますので
そちらも検討してみてはいかがでしょうか??
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