私がカホンの箱材にシナ共芯合板をオススメする理由

「箱の材料、どうしたらいいんだろうか?やっぱり音が違うのかな?」

「箱材なんて、何を使っても音なんか変わらないんじゃない?」

カホンを自作される方の多くが最初に迷うことかと思います。

 

私も、実際に作り始める前はそう考えていました。

しかしながら、様々な材料でカホンを何台も組んでいくうちに「材料によって音の厚みが変わる」事が分かりました。

そうして最終的にたどり着いたのが、このシナ共芯合板(シナトモシンゴウハン)なのです。

 

今回の記事では、箱材にシナ共芯合板をオススメする理由と、他の材料との比較について解説していきます。

 

シナ共芯合板とは

まず、シナ共芯合板というものがどんな合板なのかというものを紹介します。

ザックリ言うと、全部シナで作られた合板です。

 

下の写真をご覧ください

これが、シナ共芯合板の断面です。この重なっている木全てが「シナ」となります。

このシナだけで作られた合板を「シナ共芯合板」といいます。

 

一般的に言われるシナ合板

それに対して通常のシナ合板(シナベニヤ)と呼ばれるものは以下のような合板となります。

表面にシナが貼ってありますが、内部は「ラワン」と呼ばれる南洋材が使われています。

よくホームセンターなどで売られている「シナ合板」は一般的にこれのことをいいます。
大きいホームセンターに陳列されていることが多いです。

 

特長はPLY数と呼ばれる板の枚数

ここで、注目するものが板の重なっている枚数です。

枚数=PLY(プライ数)で表します。

シナ共芯合板は9枚 = 9PLY
ラワン芯のシナ合板は7枚 = 7PLY

合板の厚さは全て15㎜なのにもかかわらず、重なっている板の枚数が違います。

この枚数の違いがカホンの音の厚みに変化をもたらします。

 

シナ共芯合板にたどり着いた実験

私が「カホン」という楽器を知って初めて作り始めてから最終的にシナ共芯合板にたどり着いたきっかけは、様々な材料で作り比べた実験からです。

それぞれ特長の違う3種の樹種で試し、音が一番気持ちよい物が「シナ共芯合板」でした。

「数値的、科学的に見てどう良いのか?」というデータは出せないのが残念なところです。

ですが、安い素材でつくるごとに「なんだか気持ち悪い音」になっていくのを感じたのは事実です。
実際に作っていただければわかると思います。

いかに実験した感想をまとめますので是非ご覧くださいませ。

 

実験に使った材料

この3種で実験しました。厚みは全て15㎜です。

樹種と材料の特長をそれぞれ紹介します。

 

①針葉樹合板

・5PLY
・非常に安価
・針葉樹(スギ、ヒノキ、マツ等)で作られている。
・表面には節と呼ばれる枝の跡があることが多い。
・ホームセンター等で安易に手に入る。

音の特徴、作ってみた感想

あまり良くない。というか音が気持ち悪い。
特に低音が特に気持ち悪く、「ポン」やら「ペン」やら締まりのない音に感じました。

小さいサイズのカホンであればほぼ、差は感じないのですが、標準サイズまで大きくなるとかなりの差を感じます。

重なっている板の枚数が少ないので、断面側からのビスの効きが弱いです。
何度も調整をしていると、ネジ穴がガバガバになります。

正直、この材料での作成はオススメしません。

表面にはこのような節や針葉樹を桂剥きした際の目がでるのが特徴です。
本来は建築用の材料で、なおかつ目に見えないところに使われるので仕方ないですね。

 

②シナ合板

・7PLY
・合板のなかでは比較的高価。
・心材(中に使われている材)はラワンという南洋材。
・表面にシナを貼ってあるため、見た目は白く非常に美しい。
・断面はラワンの層が濃いめの色のため多少うるささを感じる。
・大きいホームセンターで手に入る。

音の特徴、作ってみた感想

針葉樹合板に比べると、悪くない感じです。
しかしながら、心材であるラワンの使用枚数が少ない為、打面の調整を繰り返すとネジ穴がガバガバになりやすいです。

見た目は白くてきれいですが、断面がラワンなのでちょっとうるさい感じがします。

ホームセンターの材料で作るのであれば、この材料が一番良い材料になるかと思います。

断面がラワンなので、こんな感じの見た目になります。

 

③シナ共芯合板

・9PLY
・シナ合板の倍ぐらいの値段。
・心材まで、全てシナが使われている。
・全てシナで出来ているため表面はとても綺麗。
・全てシナで出来ているため、断面も白くてきれい。
・重なっている枚数が多い為、ネジを何度調整してもガバガバになりづらい。
・一般流通していない。木材専門店(材木店や建材店)でしか手に入らない。
・高価材料な為、在庫を持っていることが少ない。基本的に取り寄せになる。

音の特徴、作ってみた感想

今回の3つの中では最も音の圧が心地よい印象。ドン!という音はきちんとドン!と鳴る。
なんというか、箱として包まれている感のある音が特徴。

ラワンのカホンに比べて、軽量。
厚みのわりに他の材料より使用枚数が多いので、ネジの調整を繰り返してもネジ穴がガバガバになりづらい。

圧倒的に、一番良いです。
良い物を作りたいのであればこちらをおすすめします。

全てシナなので、側面もこの様に白い層が特徴的です。

 

実は高級な国産カホンにも使われています!

実はこのシナ共芯合板という素材、高級な国産のカホンにも使われているのです。

そのカホンがコチラのリンクのbeatingさんのカホンです。

 

http://beating.jp/

一番高いモデルだと定価59800円と中々の価格。

内部構造や塗装もこだわって作られているのだと思います。

公式サイトで音も聴けますので、是非チェックしてみて下さいね!

 

これだけ良い素材でないと、そもそもカホンの材料に採用されないですよね。

これだけ有名で高価なカホンにも使われている事実も私がシナ共芯合板にこだわる理由の1つです。

 

beatingさんのサイトにあったシナ共芯合板にこだわる理由

beatingさんのサイトに昔書いてあったシナ共芯合板にこだわる説明文を引用させていただきます。

合板とは薄く切った木の板を数枚重ねて圧接着した板材です。

薄くても丈夫で、狂いも少ないなため
カホンには欠かせない材料です。

種類も豊富で、ラワン合板、バーチ合板、シナ合板…と
様々な種類があります。

使う合板が変わるとカホンの音や見た目も大きく変化します。

さて、beatingのカホンでは、
少し特殊な「共芯シナ合板」という材料が使われています。

普通のシナ合板ならホームセンターでも売っていますが、
これらはシナと名乗りながらも
実はシナなのは表と裏だけで、
内側にはラワンが使われています。

ラワンは目が粗いため、
カホンの角部分で木口が露出すると
見た目も触り心地も悪いものになってしまいます。

それに対し「共芯シナ合板」は内側の材料も
全てシナが使われています。

シナは目が細かく表面が滑らかな材料です。

そのためカホンの角部分で木口が露出しても
美しく、触り心地も滑らかなものになります。

beatingのカホンを触っていただくとわかりますが
本当に角部分が、ついつい撫でたくなるくらい
滑らかで美しい仕上がりなのです。

さらには、beating独特の低音感も
「共芯シナ合板」の適度な柔らかさによるところが
大きいです。

つまり見た目にも音にもこだわるbeatingにとって
「共芯シナ合板」は最適な材料なのです。

http://beating.jp/さんの昔のサイトの文章より引用

残念ながら今ではこの文章は見つからないのですが、カホンを作成するにあたって材料を選ぶ際に参考にさせていただいた文章でした。

この文章が無かったら、きっとあいはらの木のカホンキット想は誕生していなかったでしょうし、カホン作りも適当に終わらせていたと思います。

シナ共芯合板が、いかにカホンに向いている材料なのかお分かりいただけたかと思います。

 

 

カホン工房 Conpapaさんのカホンにも使われています。

Conpapaさんのカホンは、ピックアップ付きのカホンとなります!
公式サイトでチェック!

https://con-papa.com/

 

まとめ

この記事では、私がなぜカホンの材料に「シナ共芯合板」にこだわるのかを説明させていただきました。

自分で様々な素材で実験した主観と、すでに国産カホンメーカーのカホンにも使われているという事実が私がシナ共芯合板にこだわる理由です。

 

「せっかく自作するのであれば、良い素材で作ってみたい!」という方は是非「シナ共芯合板」を検討してみて下さい。

ホームセンターなど一般流通はしておりませんので、お近くの材木屋さんで注文されると良いかと思います。

 

カットも一緒に頼めると一番良いのですが、合板をミリ単位でズレずに真っすぐカットできるのは、パネルソーと呼ばれる大型の機械だけです。

パネルソーでのカットも一緒に頼めるか確認してみて下さいね!

 

「あぁ、面倒くさそうだ!」と思ったら、キットでの自作も検討してみるとよいかもしれませんよ!

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